今年のテーマは「膝の痛み」
毎年テーマを決めて研究会を行っています。今回は膝の痛みについてでした。
重要なのは「鑑別」
どんな症状でもそうですが、まずは「鑑別」が重要で自分がこの症状を診れるのかが最重要です。 これをしっかりしておかないと自分、患者さんお互いが不幸になります。 確かに自分を頼ってつらい症状をよくしてほしい!と思って来院した患者さんを、少しでも良くしてあげたいと思います。 しかし自分が診れないものを無理にみて、余計に悪化させたり、全く良くならないものをズルズルと長く通院してもらう事がお互いにとっていい事とは思いません。 診れないものは診れない、わからない物はわからないと言って、適切な医療機関などを紹介する方がお互いにとって一番いいと思います。 その為に、まず何が原因で痛みがでているのかを鑑別する勉強を最初おこないました。 具体的には「半月板損傷」「ジャンパー膝」「靭帯損傷」「変形性膝関節症」etc・・・ 症状、痛みの表れる場所、整形外科的テスト法などを勉強しました。自分が診れると鑑別できたら
しっかりと鑑別して自分が診れると判断したら「ローリング療法」で施術開始です。
何を意識してアプローチするか?
一番わかりやすいのは「筋肉」ですね。 痛みの原因は様々ですが、症状に関連する「筋肉」をローリングして症状を改善していきます。 最近では筋肉を包んでいる「筋膜」も着目され、筋膜やそのつながりについても勉強しアプローチ方法も学びました。 またもう一つ有名なのは、東洋医学の考えである「経穴(ツボ)」やそのツボをつないだ「経絡」です。 ローリング療法は元々「経穴」や「経絡」の考えが多く取り入れられできています。 特にローリング療法は転がすので「経絡」にそってローリングするのはお手のものです。
いろいろあるが・・・
様々なアプローチ方法を学びましたが、自分が何を意識してローリングするのかが重要です。 はたから見ると「筋肉」なのか「筋膜」なのか?はたまた「経絡」なのか?なにを意識してアプローチしているかわかりません。 ローリング療法の会長もそれがわかる方法あるんやったら教えてほしい!と言っていました。 なので患者さんの状態をしっかり把握して、どのアプローチが最適か、どのアプローチを組み合わせた方がいいのかを見極めてローリングしていく事が大事です。ぜひ一度「ローリング療法」を体験してください!
このように「ローリング療法」は日々進化しています。 膝の痛みはつらいものです。歩くのがつらくなると「QOL(生活の質)」が低下してしまいます。

